Studio for Smiling Space Mail Magazine vol.9 2002年10月10日号
メール・マガジンNo.9
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     *よりハッピーになる微笑む空間をつくりましょう!*

         ・-・-・ダイニンとキッチン その2・-・-・

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 いつも、ご笑読頂きまして、ありがとうございます。(*^o^*)

 さて、よりハッピーになるには、どのようなキッチンなのかです。(^o^)
ここでも、やはり、大切なのは、貴方らしくということです。(^_-)-☆
「システムキッチンをカタログから選んで、
部屋や設備に合わせて設置して、お仕舞い」ではないのです。(^-^)
システムキッチンは、機能的で組み合わせも可能で、完成度の高い商品です。
ただ問題は、そこで貴方が、ずっと動き易く使い易く楽しいかということです。
キッチン全体の雰囲気が、料理の味とも一体になっていくのです。(^o^)
そして、毎日そこで作られた料理を食べる家族の感じともなっていくのです。

 ひとつ、実際あった例をご紹介したいと思います。(^-^)
そのダイニングキッチンは、
下の子供が8歳のときから、30年間使い込まれた
4人家族のダイニング・キッチンでした。
カウンター越しの大きな腰高窓から、朝日が差し込み、
庭の豊かな緑が楽しめる食卓とキッチンでした。(*^o^*)
家の改修の時も、内装を綺麗にするだけで
使い慣れたキッチン廻りは、そのままにしていました。(^-^)

 ところが、息子のお嫁さん候補を惹きつけたいので、
ベテラン主婦は決意しました。全て、システムキッチンに変えることを。
たくさん受注だけすれば良いメーカーの人の薦められるまま、
また、製品に無い物は仕方がないと、諦めさせられるまま、
すべて、彼女は決断しました。多大な費用をかけて。

 ところが、取り付け後の整然とした様子は、一ヶ月して変わりました。
 まず、壁収納に徹したのに、どこに何があるか分からなくなり、
扉の開け閉めも面倒になり、
物の詰まった収納キャビネットは、ただの壁と化し、
その前に調理器具や食品、物が置かれ、積まれ出しました。
換気扇のスイッチは、高くて届かず、外してコードでぶら下げて、危険です。
更に、初めから彼女には、高すぎたカウンター(85cm)のため、
奥行きのあるカウンターの蛇口がとどかず、
システムキッチン屋さんの薦めで、
流しの前に踏み台を設置することとなりました。
調理するたびに、何度も踏み台に上がったり下がったりと、
すごい運動量で、危なくもあります。つまずくことも。
笑いごとではありません。すっかり料理が面倒になり、
配食サービスのお世話になり、お茶を沸かして、
最小限の食器を洗うだけの場所になってしまいました。ヽ(`Д´)ノ
そして、壁収納のキャビネットの奥行き分、部屋が狭くなってしまいました。

 やはり、カタログの写真のようには、
実際の生活ではなかなか行かないということです。(^-^)
標準サイズも、「それは、貴方が小さいから仕方が無いのだ」と、
ユーザーに問題があるようにメーカーは、ほのめかします。
標準サイズということを強調しながら。
昭和一桁生まれで栄養失調に近い状態で育ったと言い訳しなければならず、
それでも、メーカーの人は、なにしろ経費を抑えて受注しなければならず、
聞き流すだけです。

 70歳近くなって、手摺をつけて段差を解消して、
ユニバーサル・デザインにしているにもかかわらず、
流しの前では、何かするたびに台の上り下りをしているのです。
そして、奮闘の後には、疲労と諦めになってしまいました。

 そこで、システムキッチンも、様々な機能性や耐久性の実験や実績もあり、
掃除のしやすさ、防虫対策など、良いところを取り入れて、
あくまでも、貴方が楽しく、作業し易いように、他のものと組み合わせて、
貴方らしいものにしていくことが、大切です。(^_-)-☆

 木製のカウンター、タイル、ホウロウの流しや、
業務用ステンレスキッチンなどを組み合わせて。(^o^)
パーツ、一部としてシステムキッチンを用いるのです。(^_-)-☆
そうすると、コスト的にも楽ですし♪、
家の他の部分で使っている木材や仕上げ材も用いて、
他の部分ともリンクして♪♪ 
ひとつの命のような、
より大きな全体である建物全体に貢献できて、ハッピー♪♪♪ (*^o^*)

 ここで、どのように貴方らしいキッチンにしていくか、
私の恩師でもある師匠のお宅の実際例を、ご紹介したいと思います。

 仕事で伺う度に、進捗状況を目にすることが出来たのがラッキーでした。
家のお臍のような小さなダイニング・キッチンのリニューアルで、
素敵な雑誌のグラビアよりも、
その家族らしい、すっと深みのある美しさが生まれてくる過程や様子です。
そこは、静かな住宅地の街路に面する北東の、
こじんまりとした、細長い部屋でした。
街路とは向かいの側は、その部屋の長さ(3m程)一杯にカウンターで、
窓辺は、小さな食卓で食器棚とベンチに囲まれてアルコーブのようでした。
窓は、勿論、木製の腰高格子窓で、大きすぎませんでした。
お客の時は、リビングがリビング・ダイニングになったので、
本当に身内だけのスペースです。

 この部屋の骨格、レイアウトは変えずに内装だけの改装でしたが、
4歳の子供も含めた子供達二人と両親で相談しながら、
実験しながら、ゆっくりと進んでいきました。
まず、肝心なのは、何を残すかです。
 濃いグレイと白の細かい斑点模様があるダーク・チェリーの色の床が、
残されることとなりました。
そして、窓辺のカーテンの生地が、
いくつも何度となく仮縫いされて、試されました。
その間、合板のカウンター上部の吊り戸棚が外され、
新しい、灰色がかった紺色、
アメリカン・ブルーのキャビネットに変えられました。
それは、木製で、扉にテーパーで厚みがふっくらと出され、
その四隅からのテーパーの合わさるところが、
綺麗なクロスの線になって、木工家の腕の見せ所でした。(*^o^*)
それから、カーテンがついに決まりました。
チェリー柄の、どちらかというと、グランマ好みのです。
アイボリーの地に、
たわわのアメリカン・チェリーと少し青みがかった葉の柄です。
それも、仮縫いのまま、2ヶ月位掛かっていました。

 そして、ついに壁の塗装です。
なんども、黄色がかった白の紙が、とっかえひっかえ貼られ、
奥様が、ついにクリーム色で、水性ペイントを塗りだしました。
しかし、すぐに「違う、間違っている」と、ストップがかかりました。
奥様の忍耐の試練が、こうして続きました。
「もう、4度目なのよ」ヽ(`Д´)ノと、こぼすことも。
黄土色を少し含んだような白、
アイボリーの色が壁の広い面に出た所で、
全ての壁の塗装が進み、終わらせられました。
そして、部屋には、
全ての色の反射が溶け合って暖かい光が生まれていました。(*^o^*)

 それから、外装にまで続いていくのですが、
灰色がかった濃い緑の大きなヒマラヤスギが数本ある中に建つ家は、
褪色気味だった薄いピンクの家でしたが、
明るい濃いローズ・ピンクに塗り変えられて、
その周辺をより生き生きさせていました。

貴方も、このように、どうですか。(*^o^*)

それでは、次回をお楽しみに。(∩o∩)ノ
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