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********* よりハッピーになる微笑み空間をつくりましょう!! ***********
                     
                     ==== 都市計画の力====

                       2008年7月19日

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万山青山、山川草木を渡る千の風に吹かれて、

蛍や星の光が気になるこの頃ですが、

大変、ご無沙汰しておりました。<(_ _)>

 

実父の1周忌も先月末に済み、お盆も形式ばかりではなく、

ホーキングが図示した時間の構造の二つの世界のとんがりコーンがつながるような、

貴重な期間と、実感できるようになりました。

 

そうして、墓参りの道すがら、1968年の東京オリンピック以来の青山周辺一帯の変容を思い起しました。

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祖父の墓参りの頃は、

山手線原宿駅から、表参道の坂道が、大変長く感じられて、偶に遭うのは、

紀伊国屋の袋を抱えた、大使館勤めのお父さんと、乳母車を引いた金髪のお母さんで、

マジマジと見てしまったら、

ニッコリと微笑まれて聞きなれない言葉で話し掛けられて。。。。(=^.^=)

 

祖母の墓参りの頃は、

結構、ブティックやレストランが並び、選べるようになり、帰りの寄り道が狙いだったように記憶しています。

アンノン族やら、竹の子族やら、混雑して歩くのも大変となりました。

けれども、根津美術館の茶会に行く途中は、観世流のお稽古場と住まいがあり、ひっそりとしていました。

それから、フロム・ファースト・ビルや、ヨック・モックの店が出来て、一通りも増えてきていました。


社会人になって、運動不足解消から、

ユージン・スミスも住んでいたという、坂の下の原宿交差点の角にあったセントラル・アパートの1階で、

初めて聞くエアロビクス教室に毎日曜日に通って、より身近な地域となりました

 

そして、父の墓参りをする最近では、観光地のようになり、

日本人と区別がつかないながらもハングル語や北京語が身近となり、

軒並み線ではなく面で広がる、競い合う個性豊かなブティックと建物、奇を衒う物から、キッチュから、何でもありとなりました。

骨董通りと、路地も特別な名前が付けられたりしました。

 

ただ、表参道へつながり、坂道であり、外苑、明治神宮とあり、

東京オリンピックを契機に都市計画が先行した地域と感じられ、住居地域が守られていると実感できます。

そして、馴染みのクレヨン・ハウスやワタリウム美術館と、魅力的なスポットが点在して、

直線的に往復する墓参りということを忘れてしまい、

子連れでも、結構歩けてしまう地域です。

 

思えば、40年近くの歳月を経たのでした。

同じオリンピックでも、地域社会の血管のような路地、胡同が強権によって一斉に消えている北京とは異質で、

祖父母、父の世代への感謝の念が、自ずと湧いてきます。

 

そうして、在り続ける故郷、ふる里、大江戸の地層のような、時の、歴史の層を

重く感じています。

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ここ30年間には必ずあると予測されている大地震に備えて、

湾岸の地盤の安定化など、一気に資本投下されることが必要なプロジェクトとして、

近い将来の東京オリンピックを契機として活かしつつも、

安全と安心に暮らせる環境のために、地域社会の中での都市計画、まちづくりを着々とコツコツと、

日常的に進めて、整備・防災化を進める方向に間違いはないでしょう。

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その代表的な事業が、やはり公的な、土地区画整理事業です。

都に拠る密集住居地帯改善の区画整理事業と都市計画道路事業が一帯となった地域で、

脇役というか、当事者の助っ人として、土俵の際に立ちました。

字面を追うのとは比べようの無い恐るべき現場の実感。

投入される資金、時間、人的エネルギー、人間模様、先祖代々の土地、子孫のため・・・長くなるので、別の機会に。

 




結論として、公の力があってこそ実現、成就できること。

その法で守られる公の力と、それを形にする都市計画、

都市計画の実現のための安定した公の力、

実際の成功の鍵となる★事業者側と地域でのすり合わせ調整の重要さ★を実感します。

公の力による都市計画が、まともに進むには、公という意味を深く考え、

無関心、虚脱状態、パニック状態になることなく、主体でなくとも、意識的に参加して、

しっかりと見守ることが肝要なのです。


都市計画道路にしても、戦後、60年以上前に、厳粛に?机上で引かれた線の重さ、

これまで皆が守ってきたのだから公平性のため変えられないという時の重さを感じながら、

それでも、当時、

「この都市計画道路が実際、造られるときには、戦後の民主主義も成熟して、地域社会に調和するよう馴染ませて

実現されるに違いない」と祈りながら、

室町時代から在り続け、長年、多くのご先祖様たちに希望をもたらし、実際、病の厄除けを

担ってきた、戦災にも耐えてきた、赤札仁王尊を真っ二つにするような線を引いたのだと、察するに到りました。

 



実際、住職や地域の人達、専門家、区や都の担当者の心が一つになり、条例によって、守られて、5メーターほど後退するも、方位、アングルを守り安置され、

沿道との間にも緑地が確保されるとのことでした。草鞋掛けの位置などのレイアウトは変るとのことでしたが。

戦災で脆くなった石造である仁王尊もエポキシ樹脂系補強剤で強化されて、養生されて移動にも絶えられる状態となりました。

万歳!!(*^▽^*) 取りあえず。 


                                                                                               八幡神社参道↓



そうして、緩やかな傾斜を吸収する、

隣地境界線の擁壁の形、構造から、一つの街の歴史の時を繋ぐことになるか、

全く異質のバラバラの荒廃を招くことになるか、

沿道の植え込みに空き缶を投げ込まれることになるか、

塀に醜い落書きをされることになるか、

夜道の安全を脅かされることになるか、

巨大な資金を投入して、近代都市の失敗を再現しないことを祈りながら、

歴史をつむぐことが出来る、魅力的な景観づくり、

まちづくりの一端として建物づくりを担っています。

   

                 


そうして、人々の心により、合意形成の成果として条例という手法が効いて、

赤い札に託した病の厄を被ってくれる仁王尊が、都市計画道路が出来ても、沿道から守られて、方位も変えられることなく、

そこに在り続け、睨んで守ってくれることに落ち着き、

子孫も広くアイデンティティを誇り表示でき、国際的理解と信頼も得られる全体へ貢献できる部分としての、

地域の未来が明るいものとなりました。


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 この都市計画の力があってこそ、街が変容し得るのです。

自然地形、神社、鎌倉・室町時代からの寺院、山地谷地と生業に沿った住み分けと七福神という江戸の庶民文化、

明治以降の近代化で士と工と学を支える木目の細かいコミュニティ、短時間では醸し出せない魅力的な店舗。

そして、平成の区画整理事業で新しい層が加えられ、

都市計画道路と通すのも、地域に馴染ませ、宝(赤札仁王尊)を尊重しながらです。

 

こうした公共事業の力によって、地域が、田端が変わり得るのです。

「目黒や渋谷であれば。。。だけど、田端じゃ。。。では」ではなくて。

「成城のイシイ」が、田端駅近くにくるのよ!」

「ほっう、成城のイシイが。」「???」

プレミアム・マーケットの成城石井なんですね。d(^0^)b 

通信販売や有機野菜の定期便、畑の直売所に偏っていた最近の商業分野の不勉強に反省。σ(^◇^;) 

 

そして、ある日突然、

西武池袋線のホームの電光掲示板上に、「快速 渋谷行き」を見て、

副都心線という新聞など情報紙の字面がリアリティをもって、

希望を持ちつつ、

農園都市、ふる里を想うのでした。

 

すっかり不定期となっておりますが、

どうぞ、気長に、今後とも宜しくお願い致します。

暑さも厳しくなる季節ですので、充分に良い水を摂られて、ご自愛くださいますよう。

 

次回をお楽しみに。

それでは(*^^)/~~

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クリストファー・アレグザンダーの長年の研究成果が収められている

 

The Nature of Order からの15の幾何学的性質のご紹介ですが、

 

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