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   よりハッピーになる微笑み空間をつくりましょう♪20150101

            〜〜新年のご挨拶〜〜

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 明けまして、おめでとうございます。

 本年も、どうぞ、宜しくお願い申し上げます。

 皆様にとって、良い年でありますように。



 光陰矢の如しで、平成71月の阪神大震災の後、
海外の担当プロジェクトの再開を待つのみではなく、
どのような状況下でも出来る限り自分を生かして、
生きているプロセスを続け社会貢献できるようにと一念発起し、
都に一級建築士事務所登録申請をし、その
4月に開設し、
お陰様で、今年で
20年目を迎えることとなりました。

 皆様に温かく見守られ、
恩師でボスのクリストファー・アレグザンダー教授と
バークレーの環境構造センター本部のランディ達の揺るぎ無い確りとした支持の御蔭で、
山越え谷越えとゆっくりでも歩んで来られ、深く感謝致しております。
同時に、若い頃に競技スキーで鍛え、
30年以上続けているヨガの御蔭の丈夫な心身で、
安定した体調である幸運を感じております。
正に、縁と運があって、今があると、天を仰ぐ新年の初めです。

 また年の初めに、身近な人の瞳を見つめることが出来る日々を大切にしつつ、
終わりある命の尊さを感じます。

 社会人一年生で出会うことが出来た最初のボスとは、
ほとんど賀状でのご挨拶のみとなって
30年近く経ち、
昨年他界されたことを知って、寂しさと、自分の意識内で、
遠くから見守って頂いていた恩師の頼りになる存在の大きさを感じています。
同時に、その当時からのライフワークが、まだ途上であり、報告できなかった歯痒さを感じて、
3年間勤務する前に建築設計をトータルにしたいと辞職した、青臭く頑固な我がまま者は、怠けずに続けて果たすのが責任だ」と
天から睨まれているような気もするのです。
いつまでも、鞭撻と教示を受けられるのは幸せであり貴重と、
全ての恩師の存在は誠に尊く、全ての恩師の長寿を願うのです。

 学生時代は、コンセプトとプレゼンテーションといって設計競技に夢中になり、
問題意識とその解決とコンセプトに拘り、世界観を建築表現していきたいと、
眼くら蛇に怖じずに願っていたところ、
32年前当時、ゼネコンのプロジェクト開発部の類の医療福祉本部に配属され、
高齢化(当時)社会に備えて、
有料老人ホームや病院などの情報収取・調査研究・事業・基本計画のアシスタント駆け出しの立場で、
勉強させてもらっていました。一般的なプロジェクト開発の範囲と、基本的な病院のプランニングと病院経営や、
地域医療圏を意識して、当時から地域社会(コミュニティ)と、
家族関係も含めて社会問題の一角でもあった病院の待合室等の状況から在宅医療を可能とするシステムを考えると、
その遥かな道程を歩み始めることを躊躇したが、出だしでも記憶にとどめることが出来たことを、
家族ぐるみの楽しい思い出と共に、今更ながら、本部長との出会いは幸運であったと思うのです。
退社後も、入間市の茶畑に広がる真新しい盈進学園東野高校での私の結婚式や披露宴へ、
ゼネコン建築家の当時は若手先輩と共に出席されて、スピーチもして頂いたのでした。
一つの医療福祉という分野を専門にすることを避けたいと生意気にも考えて、
機能は重要だがコミュニティ内の部分としての医療施設、
住環境の部分として捉えたかったことを記憶しています。

 25年程前に父が脳内出血した後、17年間リハビリを続けたが、十年間以上は在宅でした。
手摺を家の必要なところに取り付けても、動きの自由を取り戻し保持するために足腰は強くと、
家の中の段差はそのままで、昨年
80歳代となった母も、杖をつくことはあっても、
静岡の山の家の庭仕事を楽しめるようにと、ゆっくりと住み慣れた環境での暮らしに拘ってきました。
その当時、調べて来たことの反動かもしれないが、JIA主催の田中優子氏(江戸歴史文化研究者)の講演で、
「最後まで自宅で好きな仕事を続けたい」との氏の思いに共感している自分です。

 そして、こうした思いと社会的ニーズから、慢性的介護職不足とはいえ、
地域包括支援センターがあり、関係する各々の専門従事者も多く、
デイサービスセンターとサービス付き高齢者向け住宅の供給事業者が、しっかりと一部上場会社にもなってる現在。
自宅と地域コミュニティで住み続けられるシステムが整って、
社会のニーズに応えようと
30年以上前からの専門家の方々の、
努力の積み重ねを思い、心から感銘し感謝致します。

ここで、タイミングが悪く、遅ればせながら、
住環境の専門家でもあった本部長のご冥福をお祈り申し上げます。

 さて、今年も、大地震が起きないよう、富士山の大噴火が起きないよう、
自然災害を最小限にかわせる様に微力ながらも努めて、
階段の勾配を緩くするようなバリアフリーのニーズに応えて、
自分が将来住みたくなるような高齢者向け住宅を計画設計することを、
今年の目標に加えたいと、全ての恩師の方々の長寿と共に、星に願いを伝えたいと思います。

 皆様の、初夢、初詣はいかがでしたでしょうか?

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どうぞ、次回をお楽しみに〜